
▲「2024年島秀雄記念優秀著作賞贈呈式」集合写真(鉄道友の会提供)
鉄道友の会では,2025(令和7)年3月2日(日),「2024年島秀雄記念優秀著作賞贈呈式」を芝浦工業大学豊洲キャンパス 有元史郎記念校友会館交流プラザで挙行しました.
「島秀雄記念優秀著作賞」は,毎年1回,鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し,鉄道および鉄道文化の発展に寄与することを目的として,2008(平成20)年に設置された賞で,今回が第17回目となります.
賞の名称は,鉄道友の会初代会長であり,国鉄の技術者として東海道新幹線の実現に貢献した島秀雄(1901年〜1998年)に由来するもので,その功績を永久に記念するとともに後進にとっての励みとするため,その名前を冠しています.
選考は,鉄道友の会島秀雄記念優秀著作賞選考委員会(選考委員長・小野田滋氏)により,単行本部門2件,特別部門2件の合計4件を選定しました(今回は定期刊行物部門の該当なし).
表彰式には受賞者(浅原信彦氏は欠席)・出版社と鉄道友の会関係者が出席しました.冒頭,鉄道友の会の佐伯会長に代わり松田清宏副会長から「今回の受賞作は鉄道人にとってありがたい著作物であった.鉄道友の会は車両の保存に近年力を入れてきているが,今回の403号機関車の保存は大変有意義なことと考えており,芝浦工業大学の関係者の方に御礼を申しあげたい.紙の出版物が減少している中で貴重な著作を刊行している出版社の方にも敬意を表したい.」との挨拶があり,続いて選考経過について小野田滋選考委員長から説明がありました.受賞者と出版社には松田副会長から表彰状,記念盾が贈呈されました.
贈呈式終了後は,今回特別部門を受賞した芝浦工業大学附属中学高等学校「鉄道院403号(西武鉄道4号)機関車の保存」(「レイル」125号,エリエイ)および同機関車の保存活動に携わった芝浦工業大学教授・藤田吾郎氏から「鉄道院403号(西武鉄道4号)機関車の保存の経緯」について特別講演が行なわれました.
■2024年度受賞作品について | |
受賞作品 | ●単行本部門(2件) ・藤田吾郎「70系戦災復旧客車―その形態バリエーションー」(上・中・下)ネコ・パブリッシング(2023) ・岡田健太郎「大陸浪人路面電車―中国大陸を駆けた日本の電車のものがたり―」日本鉄道研究団体連合会(2023) ■定期刊行物部門 ・該当なし ■特別部門(2件) ・浅原信彦「ガイドブック 最盛期の国鉄車輌」1〜16(ネコ・パブリッシング)の刊行 ・芝浦工業大学附属中学高等学校・100周年事業検討委員会「鉄道院403号(西武鉄道4号)機関車の保存」(『レイル』125号,エリエイ)および同機関車の保存活動 ※選定対象の解説,選定理由などについては,鉄道友の会のページをご覧ください. |
ご案内 | 島秀雄記念優秀著作賞について(鉄道友の会のページ) |