鉄道ファン2025年6月号(通巻770号)
『鉄道ファン』2025年6月号
2025年4月21日発売
定価1300円(税込)

能勢電鉄,7200系「茜音」・「藍彩」を導入
〜妙見線 山下—妙見口間の折返し列車専用車両として使用〜

能勢電鉄,7200系「茜音」・「藍彩」を導入

能勢電鉄では,妙見線の山下—妙見口間の折返し列車専用車両として,7200系2両編成を2本(7210編成:7210+7260/7211編成:7211+7261)導入すると発表した.

能勢電鉄,7200系「茜音」・「藍彩」を導入

▲ラッピングイメージ

 導入にあたり,「日常にイロドリを。」をテーマに,視覚的な彩りを楽しめるよう車体にラッピングを施す.
 大阪最北端の駅である妙見口駅に向かう豊かな自然を象徴とする路線を「光・風・川」をコンセプトに表現し,風景への調和を重んじながらも,新車両導入の新しい風を,「金・銀・銅」と「茜色」「藍色」の色味を丁寧に用いることで,利用者にとって「彩り」をもたらすものであるよう願いを込めてデザインされている.

能勢電鉄,7200系「茜音」・「藍彩」を導入

▲コンセプト

 それぞれの編成には,多くの方に親しんでもらえるよう,色にちなんだ愛称を付ける.日本の伝統色「茜色」を基調とした7210編成は,「ガタンゴトン」というジョイント音と融合し,愛称を「茜音(あかね)」とする.一日のはじまりである朝日と終わりの夕焼けをイメージするカラーを採用し,銅色の翼は,素朴な温かみと力を秘めた優しくも力強い車両をイメージしている.
 「藍色」を基調とした7211編成は,愛称を「藍彩(あい)」とし,深く濃い青色の中に輝く黄色を,妙見山の上に輝く「北極星」に重ね合わせている.銀色の翼は,優雅に飛び回りながらも冷静さを保つ車両をイメージしている.

能勢電鉄,7200系「茜音」・「藍彩」を導入

▲ヘッドマークイメージ

 折返し列車専用車両としては初となる7200系の導入により,滑らかな加減速など曲線・勾配区間での乗り心地の改善や,車内空間の向上を図る.また,さらなる省エネルギー化を進め,環境負荷の削減にも取り組む.
 運行開始日は,2025(令和7)年3月29日(土)の予定で,当日は,妙見口駅での「お披露目イベント」のほか,4月5日(土)には平野車庫構内で「導入記念展示会」(要事前申込)が開催される.

画像はいずれも能勢電鉄提供

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