鉄道ファン2025年3月号(通巻767号)
『鉄道ファン』2025年3月号
2025年1月21日発売
定価1300円(税込)

三菱重工業,アストラムライン7000系24編成(144両)の納入を完了

三菱重工業,アストラムライン7000系24編成(144両)の納入を完了

▲アストラムライン7000系(広島高速交通株式会社提供)

三菱重工業は,広島高速交通(アストラムライン)の新交通システム(AGT:Automated Guideway Transit)車両7000系について,24編成(144両)の納入を完了したと発表した.

 7000系は,1994(平成6)年のアストラムライン開業時から運行する6000系の後継として,2020(令和2)年に受注したもの.車体には,軽量で高い耐久性とリサイクル性を備えたアルミ構体を採用したほか,フリースペースの設置などにより乗客の利便性向上を図っている.
 この7000系には,広島県内の三菱重工業三原製作所(三原市)で製造された車両を同じ県内の広島市で運行する「地産地走」を通じて地域の持続的発展に貢献したいという関係者の思いが集約されている.なお,最終編成分にあたる第24編成は,2025(令和7)年2月4日に営業運転を開始している.

三菱重工業,アストラムライン7000系24編成(144両)の納入を完了

▲納入された最終編成(第24編成)

 三菱重工グループは,今回の7000系AGT完納をさらなる弾みとして,今後も国内外に向け,優れたデザインや経済性,そしてCO2を排出しないクリーンなAGTシステムの納入を通じ,世界各地の経済発展,交通利便性向上といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すとともに,カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている.

写真はいずれも三菱重工業提供

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