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▲写真:京王9000系10両編成 桜上水にて 2009-7-13 百々貴俊撮影 (写真はイメージです)
京王電鉄は,9000系10両編成を順次リニューアルし,2025(令和7)年春にリニューアルされた1本の営業運転を開始すると発表した.
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▲内装イメージ
今回のリニューアルでは,フルSiC素子を用いた新形のVVVFインバータ制御装置を導入することで,VVVF未搭載車と比較して約70%,既存の9000系と比較して約20%の省エネ性能が向上する.SIV装置も更新し,省エネ性能のさらなる向上を図る.
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▲内装イメージ(優先座席部分)
内装については,時代とともに変化する乗客の多様な移動ニーズに応えられるよう,すべての車両にフリースペースを設置したほか,全体の色調を落ち着いた色に統一することで,飽きのこないデザインを目指す.
天井から床までをモノトーンに統一することで,スタイリッシュでモダンな空間を演出する.さらに,床から天井に向かって段々と明るく配色することで,限られた空間を広く見えるようにする.
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▲座面生地(左)と背摺り生地
座面は,八王子市の伝統工芸品である多摩織物をモチーフとし,繊細な手触りや感触をイメージしたデザインとする.背ずりは,商業施設や高層ビルが立ち並ぶ景観をイメージした幾何学模様を採用し,生地にグラデーションを採用することで,郊外から都心へと移り変わる街並みの明るさをイメージしている.
2026(令和8)年初めに導入を予定している2000系の設計を活かし,一般座席の縦握り棒を増設したほか,優先座席の縦握り棒にディンプル加工(滑り止め防止)を施す.
リニューアル編成の営業運転開始にあわせて,外装ラッピングも新しくする予定で,外装ラッピングの詳細は決まり次第発表される.なお2025(令和7)年2月時点において,8両編成のリニューアルは計画されていない.
このほか,YouTube京王電鉄公式チャンネルでは,京王電鉄の社員がリニューアルされた9000系のこだわりポイントを紹介するショート動画も公開されている.
一部画像は,京王電鉄ニュースリリースから