▲日立製作所が納入した車両

日立製作所は，ベトナム社会主義共和国のホーチミン市で初めてとなる都市鉄道システムを納入し，2024（令和6）年12月22日（日）に都市鉄道1号線が開業したと発表した．
　1号線は，ホーチミン市中心部のベンタイン駅から，北部地方行きバスターミナルがある市北東部のスオイティエンターミナル駅を結ぶ，総延長19.7キロの鉄道路線（地下区間3駅，高架区間11駅）であり，独立行政法人国際協力機構（JICA）による円借款の資金を使用して建設された．
　日立は，車両17編成（51両）や最先端の無線式列車制御システム（CBTC）を使用した信号システム，列車無線などの通信システム，受変電設備のほか，ホームドア，券売機・改札機，架線・軌道工事，車両基地設備を含む設備一式を納入している．
　ベトナムでは，経済発展にともなう道路交通量の急激な増大が深刻な問題となっており，日立は本事業を通じて，より持続可能な交通移動を支援していくとしている．

画像提供：日立製作所