JR北海道は,2026(令和8)年度の運行開始に向けて準備を進めている新しい観光列車「赤い星」「青い星」について,両編成の運行時期とルートの概要,車両の改造状況を発表した.
「赤い星」「青い星」は,地域との連携により「この列車でしか体験できないコト」を創造する.「生涯心に残る鉄道の旅」を提供する.また,乗客や地域住民,鉄道事業者など「走らせることで関わるすべての方がメリットを享受し,元気になれる列車」を目指す.
車両のインテリア・エクステリアデザインは,ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏が担当する.
「赤い星」編成は,4月下旬から7月中旬に釧路—知床斜里間(釧網本線/画像内①),1月下旬から3月上旬に札幌—網走間(函館本線・石北本線/画像内③)を走行する.また7月下旬から11月上旬は旅行会社主催の貸切列車として,道内各地を巡る.
「青い星」編成は,6月上旬から9月中旬に旭川・美瑛—富良野間(富良野線/画像内④),1月下旬から3月上旬に網走—知床斜里間(釧網本線/画像内⑤)を走行する.
車両の改造については,2024(令和6)年12月時点で,外観の古い塗装を剥離し,錆止め塗装を実施したほか,内装では天井の改造を実施している.
今後は,2024年度冬(2月ごろ)にストーリーや車内サービス概要,2025年度春に料金体系や運転時刻概要,販売方法を発表する.2025年度夏には旅行会社による申込受付を開始し,同秋に車内サービス内容の詳細が発表される予定(2024年12月時点).
なお,機関車と展望客車で運行している現行の“くしろ湿原ノロッコ号”・“富良野・美瑛ノロッコ号”については,機関車が経年45年以上,客車も経年40年以上が経過して老朽化が進んでいることや,使用部品の生産中止が相次いでいることから,2025(令和7)年度をもって運転を終了する.
特記以外の画像はJR北海道提供