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黒部峡谷鉄道,鐘釣橋などの復旧計画の進ちょく状況を発表

黒部峡谷鉄道

写真:百々貴俊撮影   柳橋—宇奈月間にて  2019-6-1

黒部峡谷鉄道は,「令和6年能登半島地震」により損傷した鐘釣橋などの復旧状況と2025(令和7)年度以降の予定を発表した.
 欅平地区(欅平駅周辺)については,法面の地質調査ボーリング,法面対策工事準備の一部を計画どおり完了し,2025年度の作業に向けた越冬作業を実施している.2025年度以降は法面対策工事を実施する.
 鐘釣地区(東鐘釣山周辺)については,不安定岩塊の除去,岩峰底部の岩接着(根固め工含む)を計画どおり完了したものの,不安定岩塊除去後の現地調査において,新たに岩塊除去,岩接着等の対策が必要となることが判明した.これにより,2025年度以降,追加対策を含む落石防止対策工事と鐘釣橋復旧工事を実施する.なお,2025年度の作業に向けた越冬作業は完了している.
 これにともない,鐘釣地区では追加対策工事が必要となり,当初の計画よりさらに期間を要するため,復旧工事は,2026(令和8)年中の完了を目指すとしている.なお,現時点で黒部峡谷鉄道の全線開通時期は未定となっている.
 2025(令和7)年シーズンも宇奈月—猫又間での運転となるが,2024(令和6)年シーズンに引き続き,猫又駅で降車できる特別な体験を実施する.
 また富山県では,黒部峡谷鉄道の全線開通にあわせて予定していた「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放・旅行商品化の開始について,延期すると発表した.
 2026(令和8)年以降となる同ルートの一般開放・旅行商品化開始時期については,黒部峡谷鉄道の全線開通時期が示された段階で改めて発表される.

写真はイメージです.

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