高松琴平電気鉄道(ことでん)は,2025(令和7)年度以降に導入を計画している新形車両2000形のデザイン案を発表した.
車両コンセプトは「うみ・まち・さと 地域をつなぐ、ことでんの新しい顔」で,外装は,『~「讃岐路の未来を創る新世代の電車」にふさわしい青い電車~』をデザインコンセプトとする.外装は「青」を基調とし,車体側面については新造車両の特徴であるステンレスの輝きを生かすことで,新世代の電車にふさわしいイメージを表現する.「青」は穏やかな瀬戸内海,手を伸ばせば届きそうな澄んだ空など,讃岐路の代表的な色であり,ことでんのコーポレートカラーとなっている.
外装のデザインは車体側面の配色を変えた3種類のイメージを候補とし,一般からの投票により決定する.デザイン1の「ダイナミック」(―跳躍する「ことちゃん」―)は,動きのある白線が跳躍する「ことちゃん」のようなダイナミックで楽しいカラーリングとしている.
デザイン2の「フレッシュ」(―香川の新しい風―)は,ステンレス構体の美しい素地を活かした,遊びのある鮮やかで楽しげなカラーリングとしている.
デザイン3の「スタイリッシュ」(―空と海が出会うところ―)は,空と海が混じるようすをラインとグラデーションで表現した,スタイリッシュなカラーリングとしている.
投票は,Googleフォームでのオンライン投票のほか,有人駅と瓦町駅(高松市)上の商業施設,瓦町FLAGに投票箱と投票用紙を設置する.投票期間は,2024(令和6)年12月27日(金)から2025(令和7)年2月15日(土)までで,結果は2025(令和7)年3月中旬に発表される.
内装は,『~暖かく清潔感のある車内で「お客様や環境,すべてに優しく快適な電車」に~』をデザインコンセプトとし,上品な緑色(蒼)を採用した座席を中心に,茶系濃淡の床とする.内張りはベージュ系としつつも車端部を濃いグレーとして,全体を引き締める.車いすスペースには,つかみやすい手すりを設けるとともに,暖房器を設置し冬季でも快適に利用できるよう配慮する.
出入口上部には,バリアフリーに対応した液晶式の案内表示器を設置する.座席は1名分の幅を広めにとり,クッション性の高い材質を使用することで,ゆったりと座ることができる.また,座席中間部にも手すりを設置し,立ち上がる際の補助や混雑時の転倒防止を図るとともに,定員着席を促す.
なお,車両の導入時期や車両数については,調整中としている.
画像はすべて高松琴平電気鉄道ニュースリリースから