JR東日本は,2025(令和7)年3月15日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
新幹線では,東北新幹線の“はやぶさ”について,下りは東京14時台発,上りは東京駅17時台着の列車を東京—新青森間で1往復増発する.これにより,東京発着の“はやぶさ”は1日26往復から27往復の運転になり,多くの利用がある“はやぶさ”の座席が予約しやすくなる.あわせて,併結する秋田新幹線“こまち”では号数の変更が行なわれる.
山形新幹線では,ダイヤ改正までにE8系9編成を追加投入し,2026(令和8)年春までにすべての“つばさ”をE8系に統一する.E8系への統一にともない,E3系の運転を終了する予定.また,“やまびこ”・“つばさ”の一部列車の運転時刻を変更し,速達性を向上する.
北陸新幹線では,“あさま624号”の運転時刻を繰り下げ,利用が集中している“はくたか568号”との運転間隔を短くすることで,利用の平準化を図る.
上越新幹線では,本庄早稲田駅の停車間隔調整のため,“たにがわ412号”の本庄早稲田駅停車を“とき328号”に変更する.
中央線快速の東京—大月間,青梅線の立川—青梅間では,グリーン車による有料着席サービスを開始する.グリーン車は東京方の4号車・5号車に連結され,グリーン券・グリーン定期券は,本ダイヤ改正日から発売を開始する.グリーン車サービスの開始にともない,特急“はちおうじ”・“おうめ”は運転を取りやめる.また,グリーン料金が不要となる,「グリーン車お試し期間」は,3月14日(金)の最終電車をもって終了する.
“ホリデー快速おくたま”は,現行の新宿発を東京発に区間延長し,各線区からのアクセスを向上する.
特急列車では,“あずさ”・“かいじ”のうち,新宿始発の一部列車を東京始発とすることで,新宿を16:30以降に発車する中央線特急をすべて東京始発とする.大糸線から中央本線に直通する“あずさ”の運転時刻を変更するとともに,運転区間を新宿—白馬間に変更する.山梨エリアから東京方面への利便性向上を目的として,甲府5:40発の臨時特急“かいじ”を運転する.
また,土休日を中心に松本—白馬間で臨時特急“はくば”を運転するほか,平日を中心に朝晩運転している臨時特急“信州”を全車指定席とし,着席機会を高める.これにともない,特急“しなの”(長野—塩尻間)・臨時特急“信州”で「在来線チケットレス特急券サービス」を開始する.
上野駅発着の“ときわ53号・54号”は運転区間を品川まで延長する.これにより,常磐線特急はすべて品川発着となる.“成田エクスプレス”は,45号・50号・52号の停車駅に千葉駅を追加する.“しらゆき”は一部列車の運転時刻を変更することで,北陸エリアへのアクセスが向上する.“あかぎ”は,平日の一部列車(4号・5号)の運転区間を変更する.また,土休日は運転を取りやめる.
高崎線では,土休日の一部列車を10両編成から15両編成に変更する.また,土休日の一部列車の始発駅を籠原から高崎に変更する.八高線は新形車両の投入に向けて輸送体系を見直し,一部区間で列車の増発と時刻の見直しを行なう.また,すべての列車が2両編成のワンマン運転となる.
東北本線は夜時間帯に列車を増発し,混雑緩和と新幹線からの接続を改善する.大船渡線は利用状況にあわせて輸送体系を見直すほか,使用車両をキハ100系からキハ110系に置き換える.奥羽本線・田沢湖線・津軽線では,一部列車の列車時刻を見直し,使用車両をGV-E400系から701系に置き換える.
利用の増加にともない,山手線・南武線・武蔵野線・日光線などで列車を増発する.東海道本線・京葉線では一部の輸送体系を見直す.このほか,各線区で利用状況にあわせて運転本数を見直す.南武線(川崎—立川間)と常磐線各駅停車(綾瀬—取手間),田沢湖線(赤渕—田沢湖間)で,ワンマン運転を実施する.
越後線,新潟—白山間に新駅「上所(かみところ)駅」が開業する.上所駅には,越後線のすべての普通列車が停車し,新潟駅へのアクセスが向上する.
詳しくは,JR東日本ニュースリリースに掲載されている.
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