写真:小田急60000形「MSE」 編集部撮影 大野工場にて 2007-10-19(取材協力:小田急電鉄)
小田急電鉄は,2025(令和7)年3月15日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
今回のダイヤ改正では,現行ダイヤをベースとしながら,利用ニーズの高い平日夜間の特急ロマンスカーの増発や,列車種別ごとの停車駅の見直しによる分かりやすさの向上により利便性を高める.また,遅れが生じにくいダイヤを目指し,夕方ラッシュ時間帯における駅ホームや快速急行の混雑平準化施策などが実施される.
特急ロマンスカーでは,9時ごろから20時ごろにかけて,伊勢原・秦野へ停車する特急列車の本数を増加させるとともに,急行・快速急行のいずれかが待ち合せる列車を増やすことで,利便性の向上を図る.平日22時台には,下り“ホームウェイ”が1本増発される.土休日では,新宿15:40発の小田原行き“さがみ61号”を 箱根湯本行きの“はこね27号”に変更し,折返しの上り列車も箱根湯本発の“はこね24号”とする.
快速急行は開成に停車するようになり,一部列車を除き実施されている新松田での快速急行と急行の種別変更が廃止される.
急行は,多摩線五月台,黒川,はるひ野を停車駅に加え,多摩線内の全駅に停車するように変更する.これにより,一部列車で実施している小田原線と多摩線を直通する際の新百合ヶ丘での急行と各駅停車の種別変更が廃止されるほか,多摩線内を運行する列車のうち急行の割合を大幅に増やすことで,新百合ヶ丘での乗換えが不要となる.
準急については,喜多見,和泉多摩川を停車駅に加え,経堂から下り方面の全駅に停車するように変更する.とくに夕方帰宅時間帯において喜多見,和泉多摩川への下り方面利用の際に,成城学園前での乗換えが不要となる.
東京メトロ千代田線から直通する準急のうち,18時台から20時台にかけて5本を急行伊勢原行きに変更する.この5本の急行は,下り列車の密度が高まる新百合ヶ丘駅で,詰まりによる列車の遅れを生じにくくするため,3番ホーム(多摩線ホーム)に停車する.また,東京メトロ千代田線から直通し向ヶ丘遊園まで運行する日中の急行について,運転区間を多摩線唐木田まで延長する.
下北沢では,早朝・深夜におけるホームの運用を見直し,すべての列車種別について地下1階ホームへ停車することとし,京王井の頭線との乗換えをはじめ,利便性の向上を図る.
新しいダイヤの詳細は,2025年3月上旬ごろから,WEBサイトなどで順次発表される予定.