今回の改正は，外国人観光客を中心とした空港線の鉄道需要が増加していることや，2025（令和7）年4月に「大阪・関西万博」が開幕することを受け，今後も空港線の需要がさらに増加することが見込まれることから実施する．
　特急“ラピート”については，平日の“ラピートβ”55本のうち20本，土休日の“ラピートβ”59本のうち24本を，停車駅が少ない“ラピートα”に変更する．
　この変更により途中停車駅が少なくなり，難波から関西空港までの所要時間が短縮され，速達性が向上する．また，途中停車駅の少ない特急“ラピートα”に変更することで，特急“ラピート”の利用者が最も多い難波・新今宮・天下茶屋—関西空港間の特急券を購入しやすくし，空港アクセスの利便性向上を図る．

写真：南海電気鉄道1000系2次車　　2016-5-22　　撮影：百々貴俊

　また，現行6両で運転されている「空港急行」の一部を8両に増車するとともに，運転本数を平日ダイヤで3本，土休日ダイヤで1本増便し，空港アクセスの利便性向上と車内の混雑緩和を図る．これにより8両編成の列車は，平日118本（現行100本），土休日の8両編成が113本（現行97本）に増加する．
　そのほか，一部列車の列車種別や運転時刻，発着番線変更，加太線の運転本数の変更などを実施する．なお，高野線（汐見橋—岸里玉出間）については，現行の利用状況を勘案し，最終列車の見直し（繰り上げ）を行なう．
　詳しくは，南海電気鉄道ニュースリリースに掲載されている．

※写真はすべてイメージです．