小田急電鉄は,2029(令和11)年3月の運行開始を目指して,新形ロマンスカーの設計に着手したと発表した.
新たなロマンスカーは,通勤やショッピングの足として使用している30000形「EXE」の代替(リニューアル工事を実施した「EXEα」を除く)であり,2023(令和5)年に引退した50000形「VSE」の後継として位置付ける.
また,小田急線(新宿—小田原間)が営業開始100周年を迎えることや,次の100年をけん引するため,これまでの伝統や歴史,多くの利用客とともに育んできたロマンスカーブランドを継承しながら,国内外の利用客により上質な移動時間を提供できる車両を検討する.
車両の内外装デザインは,株式会社COA(コア)一級建築士事務所とともに進める.これは同社がこだわる地域とのつながりや,地域特性を大切にする姿勢,利用者への気遣いある設計実績が,今回のロマンスカー設計をはじめとした同社の理念に通じることから,新たなデザイナーとして起用する.また車両設計については,これまでのロマンスカー製造に関するノウハウや実績を有する日本車輌製造が担当する.
2024(令和6)年9月から約1年の時間をかけて,すべての利用者ニーズに応えていけるよう,コンセプトやデザインの検討を深度化する.さらにその先では,車両製造の決定に関する社内手続きを完了していくステップを検討しており,発表できる情報は整い次第,その都度発信する.また,特設WEBサイトでの情報発信も検討する.
写真はすべて小田急電鉄提供