西日本鉄道は,西鉄天神大牟田線の駅管理体制の見直し(集中管理方式)の対象駅を拡大すると発表した.
新たに対象となるのは,天神大牟田線の3駅(都府楼前,紫,五条)と貝塚線の5駅(名島,唐の原,和白,三苫,西鉄新宮)で,2024(令和6)年10月1日(火)から試行運用を開始し,2025(令和7)年4月1日(火)から本格運用を開始する予定.
デジタル技術を活用した駅集中管理方式は,西鉄天神大牟田線(甘木線・太宰府線含む)全63駅のうち,34駅で実施している.運輸業界においては,今後さらなる要員不足が懸念されることから,持続可能な輸送サービス提供のため,対象駅の拡大が決まった.
対象駅では,利用者の安全対策として監視カメラを設置するほか,乗り越し精算や定期乗車券,障がい者割引乗車券販売などの駅窓口業務を遠隔で行なうシステム機器を導入する.また,乗客の安全性を確保するため,ホーム上に非常通報ボタンや列車接近案内放送装置,電光掲示板を設置する.
駅構内の状況をリアルタイムに見守るサポートセンターについては,既設の西鉄柳川駅で天神大牟田線の対象駅を管理する.貝塚線への導入にあたっては,新たに「貝塚サポートセンター」を貝塚電車営業所内に新設する.
西鉄では,今後も駅周辺環境や利用実態を見極め,デジタル技術を活用した駅運営の効率化を図るとともに,より安心・安全な駅管理体制の構築を図る.
一部画像は西日本鉄道ニュースリリースから