鉄道・運輸機構(JRTT)は,北海道新幹線 倶知安駅の駅デザイン推薦書を,倶知安町から受領したと発表した.
北海道新幹線の駅デザインについては,JRTTが2021(令和3)年5月に八雲町,長万部町,倶知安町,小樽市へデザインコンセプト作成を依頼し,2022(令和4)年2月から7月にかけて,デザインに関する要望書(デザインコンセプト)を各自治体から受領している.
このうち倶知安駅は,倶知安町から「羊蹄の四季の恵み〜ふるさとと世界が出会う駅〜」というデザインコンセプトの要望があり,JRTTでは「倶知安の四季とつながる舞台の駅」としたA案,「羊蹄の風景が彩る壮麗な佇まいの駅」としたB案,「ふるさとの雄大な山々に呼応する稜線の駅」としたC案を提案していた(鉄道ニュース2023年10月19日掲載記事参照).
推薦されたA案については,「大開放ガラスの透明感が,周囲の自然環境との調和を生み出し,デザインコンセプトをよく表現している」や,「世界から訪れる人々とこの町に暮らす人々の出会いとにぎわいを映し出し,世界的なリゾート地の玄関口に相応しい」などの意見があったとした.
今後は,A案をもとに鉄道・運輸機構で駅舎設計を進める.なお,今回の倶知安駅のデザイン案決定をもって,現在建設が進められている北海道新幹線の中間4駅すべてのデザイン案が決定したこととなる.
画像提供:JRTT鉄道・運輸機構