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特集 新幹線60年
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日立レール,フランス・タレス社の鉄道信号事業の買収を完了

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日立レール,フランス・タレス社の鉄道信号事業の買収を完了

日立製作所のグループ会社である日立レール社は,フランスの電子機器大手会社であるタレス社のグラウンドトランスポーテーションシステムズ部門(GTS)の買収を完了したと発表した.
 今回の買収により,日立レールは世界51ヵ国で事業を展開するとともに,年間売上収益1兆円超の目標を達成し,新しい体制での売上規模は,2023(令和5)年度の実績数値の概算で73億ユーロ(約1兆2000億円)に拡大する.また,売上ポートフォリオの転換による利益成長に寄与し,売上収益の過半(約60%)を利益率が高い信号システムが占めるようになる.日立レールの信号システムが採用されている路線は,全世界で26000kmの本線鉄道と4600kmの都市鉄道に及ぶ.
 日立レールは日本,イタリア,英国,米国に主要拠点を保有しており,ドイツ,フランス,スペイン,カナダにあるGTSの主要拠点が加わることで,戦略的に補完される.両者の事業は欧州,中近東,アジア太平洋地域で高い評価を確立している.
 GTSからは,買収完了により高度な技能を持つ約9000名の従業員が加わり,日立レールの全世界の従業員は約24000名となる.これにより,鉄道車両,都市鉄道ターンキー,本線用デジタル信号,貨物鉄道用信号,通信・監視システムにおけるノウハウを持つ日立レールの交通ソリューションのポートフォリオを強化する.
 また今回の買収を通じて,日立レールのエンジニアリング能力は倍増し,信号,チケッティング,運行,サイバーセキュリティソリューションにまたがる幅広いデジタルサービスの提案を加速するイノベーションへの投資を拡大する.
 日立レールは,イノベーションをより短期間で創出することを目的とするアジャイルイノベーションチームを新設し,GTSがトロント,マンチェスター,パリ,ベルリン,シンガポールの5ヵ所に所有するデジタル・ハブやコンピテンス・センターの専門能力と,日立グループのデジタルの強みを結集していくとしている.

各金額は,1ユーロ=170円で計算
画像提供:日立製作所

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