JR東海は,台湾高速鐵路股份有限公司(台湾高鐵)との間で,台湾高鐵が実施する新形高速鉄道車両の調達に関する技術コンサルティング契約を新たに締結したと発表した.
契約期間は,2024(令和6)年5月1日(木)から2030(令和12)年7月31日(水)までで,台湾高鐵が行う新形車両導入に向けた全体計画の管理,車両所・工場の検査・修繕設備の更新,オペレーション・メンテナンスを行うスタッフの訓練・教育プログラムの策定,信号システムの修正,新車引渡し後の試運転・性能試験などの業務に対して,JR東海が持つ技術的知見や助言を提供する.
台湾高鐵が運営する台湾高速鉄道は,新幹線と同様の専用軌道方式を採用し,2007(平成19)年の開業以来,安全,正確な輸送を行なっている.
JR東海は,2014(平成26)年以降,台湾高鐵と締結した技術支援契約にもとづき,台湾高速鉄道の台北—南港間(約9km)の延伸工事や電気設備などの更新工事において技術コンサルティングを行なってきた.
2023(令和5)年5月には,台湾高鐵がHitachi Toshiba Supreme Consortiumへ東海道新幹線「N700S」をベースとした新形高速鉄道車両12編成(144両,約1240億円)を発注しており,2026(令和8)年から順次納入される予定.
今回の技術コンサルティング実施にあたり,台湾高鐵とJR東海は,2014(平成26)年に締結した技術支援契約を更新したうえで,新たに新形高速鉄道車両の調達に関する技術コンサルティング契約を締結している.JR東海は,今回締結した契約にもとづき,台湾高速鉄道のさらなる安全性・安定性の向上に貢献するとしている.
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