JR西日本は,三菱電機とトヨタ自動車と連携し,燃料電池車両導入に向けて車両仕様や試験内容の検討を開始したと発表した.
これは,JR西日本グループが2021(令和3)年に策定した環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン 2050」のうち,2050(令和32)年にグループ全体のCO2排出量「実質ゼロ」とすることを目指した取組の一環として,軽油を燃料として走行する気動車の将来的な置換えを目指すもの.
燃料電池車両の開発コンセプトは,燃料電池システムや水素貯蔵システムに汎用性の高いものを採用し,国内外の標準化を想定した仕様であることや,モータを制御する主回路システムを電気式気動車と共通化し,電気式気動車の燃料電池車両化が可能な構成とする.
車両の開発に際し,JR西日本は各システムの車体への搭載および車両仕様を検討する.また,三菱電機は燃料電池システムと組み合わせた主回路システムの開発を行ない,トヨタ自動車は燃料電池システム・水素貯蔵システムを提供する.
2024(令和6)年度から車両の仕様検討を開始し,2030年代早期の営業運転開始を目指す.
画像:JR西日本ニュースリリースから