熊本県とJR九州は,2024(令和6)年4月3日(水)に開催された「第7回JR肥薩線検討会議」において,「令和2年7月豪雨」の影響で不通となっている肥薩線 八代—吉松間のうち,八代—人吉間における鉄道復旧の方向性について合意するとともに,両社の間で基本合意書を締結した.
合意書では鉄道復旧後の運営について,熊本県を含む地元自治体(地元自治体が設立する法人を含む)を鉄道事業法に定める第三種鉄道事業者,JR九州を第二種鉄道事業者とする「上下分離方式」を採用する.
両者は互いに連携・協力し,復旧区間の持続可能性をさらに高めるため,「観光を軸とした日本一の地方創生モデルの実現」と「マイレール意識の醸成による日常利用の創出」を具体化する.なお,これらの取組については,運行再開前に実行または実行できる状態であることを目指す.さらに,復旧や運営のあり方,数値目標の設定・管理などについて,誠意を持って協議を行ない,可能な限り具体化する.
今後,上記の内容について深度化を行ない,2024(令和6)年末までに熊本県・JR九州において鉄道復旧について最終合意することを目指す.
熊本県・JR九州,肥薩線 八代—人吉間の復旧に基本合意
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