西武鉄道と三井住友カード,ビザ・ワールドワイド・ジャパン,ジェーシービー,オムロン ソーシアルソリューションズ,QUADRACは,タッチ決済対応のカード(クレジット,デビット,プリペイド)や,同カードが設定されたスマートフォンなどを活用した乗車サービスの実証実験を,2024(令和6)年度後半からターミナル駅,観光地周辺を中心に21駅で開始すると発表した.
このサービスは,三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit(ステラ トランジット)」を活用し,タッチ決済に対応したクレジット・デビット・プリペイドカードと同カードが設定されたスマートフォンなどで決済ができるもの.これにより,西武線沿線在住者をはじめ,秩父・川越などの観光エリアや「西武園ゆうえんち」,「ベルーナドーム」,「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」といったレジャー施設などの沿線スポットへ,より便利に移動できる多様な乗車サービスの提供が可能となる.
実証実験の開始にあたり,西武線内の対象駅の自動改札機にタッチ決済読取部を搭載すると同時に,QRコードの読取部も搭載する.これにともない,すでにサービスを開始している「デジタル企画乗車券」についても,対象駅で自動改札機を通過できるようにする.タッチ決済対応ブランドは,Visa,JCB,American Express,Diners Club,Discover,銀聯で,Mastercard®については,順次追加する予定.
山陽電気鉄道では,2025(令和7)年春から「QRコード」を活用したデジタル乗車券(QRコード乗車券)のサービスを開始する.
本サービスは,2025(令和7)年の「大阪・関西万博」に向けたキャッシュレス・チケットレス改札の取組の一環として行なうもので,山陽電車が加盟するスルッとKANSAI協議会が開発したQRコード乗車券サービス「スルッとQRtto(スルッとクルット)」を活用する(登録商標出願中).事前に購入したQRコード乗車券を改札機の専用リーダーにかざすことで,そのまま改札を通過し,乗車できる.
対象駅は,山陽電鉄の全49駅で,専用リーダを設置した改札機を,各改札口に1台設置する.なお,発売する乗車券の詳細および具体的なサービス開始日については,改めて発表される.
⻄日本鉄道では,クレジットカードなどのタッチ決済による乗車サービスの対象駅を全駅へ順次拡大し,2024(令和6)年度内に完了予定であると発表した.これにあわせて,⻄鉄電車・バスともに実証期間を2025(令和7)年3月31日(月)まで延⻑する.
当初,⻄鉄福岡(天神),薬院,大橋,⻄鉄二日市,太宰府,⻄鉄久留米,⻄鉄柳川の計7駅でサービスを開始したが,2024(令和6)年4月1日(月)以降,⻄鉄天神大牟田線の全63駅,⻄鉄貝塚線の全10駅に順次拡大する.設置完了済みの駅については,⻄鉄グループのページで確認できる.
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です.
写真はすべてイメージです.