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JR東日本,水郡線から水戸・千葉支社管内への砕石輸送をGV-E197系に置換えへ

JR東日本,水郡線から水戸・千葉支社管内への砕石輸送をGV-E197系に置換えへ

写真:JR東日本 GV-E197系量産先行車  編集部撮影  尾久駅構内にて  2022-5-27(取材協力:JR東日本)

JR東日本は,水郡線から水戸・千葉支社管内への砕石輸送について,2024(令和6)年4月2日(火)からGV-E197系電気式気動車に置き換えると発表した.

JR東日本,水郡線から水戸・千葉支社管内への砕石輸送をGV-E197系に置換えへ

▲GV-E197系編成図

 これは,水郡線西金駅の設備改良が完了したことから,これまでのDE10形がホキ800形をけん引する形態から,編成の両端が運転台と動力を有するGV-E197形で砕石用貨車であるGV-E196形4両を挟んで砕石を輸送する形態に変更する.
 置換えにともない,方向転換時の機関車の付け替え作業が不要となり,安全性の向上と効率的な砕石輸送が可能となる.また,ディーゼル機関車の運転には気動車免許が必要で,JR東日本では電車免許の取得後に気動車免許を取得していたが,GV-E197系は電車免許のみでの運転が可能となり,担い手の幅が広がるとしている.
 車両については,腐食に強いステンレス製の車体を採用するとともに,機関車固有の多くのメンテナンスを要する複雑な構造から,最新の電車・気動車と同様の構造にすることで,省メンテナンス化を実現する.

JR東日本,水郡線から水戸・千葉支社管内への砕石輸送をGV-E197系に置換えへ

▲線路メンテナンス作業方法

 砕石用貨車であるGV-E196形は,これまでのホキ800形よりも軌間内(左右のレールの間)散布がより安全で効率的に行なわれる.これにより,軌間外に散布した砕石を軌間内に投入する,後追いの人力作業削減効果が期待される.
 茨城県,福島県,千葉県の路線の道床砕石は,列車による輸送で西金産の砕石を補充しているが,列車輸送は,大量運搬が可能なことや積替えが不要なことから,トラック輸送と比較して環境負荷が小さくなる.

一部画像はJR東日本ニュースリリースから

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