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南海,AIを用いた踏切異常検知システムの導入試験を開始

南海電気鉄道 6200系

写真:南海電気鉄道6200系  松本洋一撮影  三国ヶ丘—堺東間にて  2016-8-16

南海電気鉄道は,沖電気工業・丸紅ネットワークソリューションズとともに,踏切内の「人」を検知対象とした新たな踏切異常検知システムの導入試験を,2024(令和6)年3月15日(金)(予定)から,高野線の中百舌鳥2号踏切で実施すると発表した.

南海,AIを用いた踏切異常検知システムの導入試験を開始

 システムは,踏切の遮断棒が下りた後,人の滞留など踏切内の異常をAIが検知すると,踏切近傍の特殊信号発光機を動作させ運転士に迅速に異常を知らせる.
 AIの画像処理的により,関節同士のつながりを推定して人体を検知する「骨格検知」を用いて,人の滞留を検知するもので,これまでも踏切障害物検知装置や非常停止ボタンを設置してきたが,今回のシステムは,踏切障害物検知装置が設置されていない人道踏切への設置を想定している.

南海,AIを用いた踏切異常検知システムの導入試験を開始

▲システム概要図
※PLC:プログラマブルロジックコントローラの略称.リレー接点を中継,制御する.

 2022(令和4)年度,南海電鉄における列車の運休や30分以上の遅れが発生した件数は,踏切事故が約30%(36件中11件)と大きな割合を占めている.
 この状況に対し,同社では踏切事故を未然に防ぐ安全対策への設備投資を継続的に実施してきているが,試験導入を開始するシステムは「人」の検知性能に優れ,踏切内の異常を検知した場合,踏切に接近する列車へ直ちに停止信号の現示を知らせることができる.また,本システムは既に設置されている監視カメラを使用するため,容易かつ安価に導入できるとしている.
 今後は導入試験結果を見て,2024(令和6)年度以降の本格導入を目指す.

一部画像は南海電気鉄道ニュースリリースから

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