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東武,リアルタイム通知サービス「Buddycomベル」の実証実験を「スペーシア X」車内で開始

東武鉄道 N100系「SPACIA X」

写真:東武鉄道N100系「SPACIA X」  編集部撮影  南栗橋車両管区にて  2023-4-15(取材協力:東武鉄道)

東武鉄道とサイエンスアーツは,ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」の新機能「Buddycomベル」を活用した乗務員へのリアルタイム通知サービスの実証実験を,2024(令和6)年3月1日(金)から「スペーシア X」車内で開始すると発表した.

東武,リアルタイム通知サービス「Buddycomベル」の実証実験を「スペーシア X」車内で開始

▲東武鉄道における「Buddycom」の活用について

 東武鉄道では2023(令和5)年7月から,「スペーシア X」をはじめ,ワンマン列車を除くすべての列車において「Buddycom」の運用を開始している.とくに「スペーシア X」における乗務員相互の連絡ツールや,輸送障害発生時には乗務員と指令所などを結び現場画像を共有することで,早期運転再開を実現するツールとして活用されている.この「Buddycom」の乗客向けの新サービスである「Buddycomベル」を活用し,実証実験を行なうこととした.

東武,リアルタイム通知サービス「Buddycomベル」の実証実験を「スペーシア X」車内で開始

▲「Buddycomベル」の利用シーン

 「スペーシア X」には,授乳や体調不良時に利用できる多目的室が設置されているが,通常時は施錠しているため,利用時は乗務員に申告する必要があり,タイムリーに利用できないといった課題があった.本サービス導入により授乳や体調不良などで多目的室を利用したい乗客のニーズを乗務員が把握し,迅速に対応できるようになり,とくに乳幼児を連れた乗客が気軽に旅行できる環境を提供する.

東武,リアルタイム通知サービス「Buddycomベル」の実証実験を「スペーシア X」車内で開始

▲「Buddycomベル」デモ画像

 サービスは,「スペーシア X」5号車の多目的室入口に掲示された2次元コードを,乗客のスマートフォンなどで読み込むことで,多目的室の利用を希望する旨が乗務員に通知される.通知を受けた乗務員は,携帯する乗務員用タブレット端末を通じて内容を確認し,対応をスムーズに行なうことが可能となる.
 6号車(コックピットスイート・コンパートメント入口)デッキにも,同様の2次元コードを掲示することで,乗客が乗務員による対応を希望した場合に,コックピットスイートを経由せずに通知することが可能となる.また,本サービスは多言語に対応しており,増加する外国人旅行者に対してもさらなるサービスの向上が期待されている.
 サイエンスアーツでは,本実証実験に採用された「Buddycomベル」をα版として機能提供を開始する.今後,乗客の要望を集約し,さらなる機能開発を進め,鉄道業界をはじめ小売・宿泊・観光・無人店舗など新しいマーケットへの提案を進めるとしている.

一部画像はサイエンスアーツ提供

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