長良川鉄道は,ナガラ602号を導入すると発表した.
同社では2021(令和3)年度に,越美南線時代の急行“おくみの”号の外装を再現したナガラ601号を導入している.
今回は,旧国鉄越美南線の最終運行日まで使用されていたキハ48形をイメージした外装(柿一色)を再現する.内装についてもキハ48形の内装色に近いものとする.導入費用は約2.1億円で,このうち,国の訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(補助率1/3),県の岐阜県鉄道施設老朽化対策事業費補助金(補助率2/9),市町の市町老朽化対策事業補助金(補助率4/9)を利用する.
ナガラ602号は愛称を「パーシモン美濃里号」とする.これは,旧国鉄の柿色をパーシモン(persimmon=柿)と現代風に称しつつ,そこに柿の「実り」と「美濃の国の里山」を掛けたもので,歴史の継承と進化を両立し,円熟した地域鉄道でありたい思いを表現する.
また「パーシモン美濃里号」の運行を盛り上げるために,サボの作成や関連グッズの作成(ピンバッジ・キーホルダー・駅名ホーロー看板など),車内装飾,企画列車の運行など演出アイテムの作成・実施を行なう.演出アイテムの費用については,2024(令和6)年3月1日(金)からクラウドファンディングで募集する(オールイン方式・目標金額100万円).
画像はすべて長良川鉄道のページから