JR九州は,豊肥本線 三里木—原水間の新駅設置について,駅の建設予定地である菊陽町と覚書を締結したと発表した.
新駅は三里木駅から1.3km,原水駅から1.9kmの場所に設置され,鉄道施設(ホーム,鉄道線路など)・周辺施設(交通広場,交流施設など)を整備する予定で,両者では2027(令和9)年春の開業を目標に向けて準備を進める.
菊陽町では,駅を中心としたまちづくりを進めるため,「第6期菊陽町総合計画」や「菊陽町都市計画マスタープラン」などの主要な計画に,豊肥本線 三里木—原水間の図書館付近に新駅を設置し,周辺の市街地整備を進める構想を掲げている.
町では過去に1999(平成11年)にも,JR九州に新駅設置を要望を提出したが,当時は十分な利用者数が見込めないとして実現には至らず,町では構想の検討と要望を継続することとしていた.その後,新駅設置を想定している周辺地域が目覚ましく発展していることや,TSMCなどによる新工場の進出という情勢の変化を捉え,2022(令和4)年2月に再度,新駅設置の要望をJR九州に対して提出していた.
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