JR東日本は,2024(令和6)年3月16日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
新幹線では,北陸新幹線 金沢—敦賀間の延伸開業にあわせて,東京—敦賀間で“かがやき”(速達タイプ)を朝夕時間帯を中心に9往復運転する.最速達の“かがやき”は東京—敦賀間を3時間8分,東京—福井間を2時間51分で結ぶ.東京—敦賀間の“はくたか”(停車タイプ)は5往復運転し,首都圏と北陸エリアの利便性が向上する.
上越新幹線では,臨時で運転していた“たにがわ”409号(東京18:16発→越後湯沢19:44着)を定期列車として増発する(平日のみ).増加する設備のリニューアル工事や地震対策工事を着実に実施するため,上越新幹線下り一部最終列車の時刻を繰り上げる.これにより長岡と新潟では,新潟行き最終の“とき”347号から在来線への乗換えを可能とする.また夜時間帯の利便性を確保するために,一部列車の時刻・停車駅を見直す.
山形新幹線では,E8系の営業運転を開始する.最速達列車1往復を含む3往復をE8系とし,最速達列車は宇都宮—福島間の最高速度を275km/hから300km/hに向上し,東京—山形間,東京—新庄間の所要時間を4分短縮する.“つばさ”と併結する東北新幹線“やまびこ”の車両をE5系に変更する.
東北・秋田新幹線では,2022(令和4)年3月のダイヤ改正で臨時列車化した“こまち”9・40号と“はやぶさ”6号について,利用が好調なことから,定期列車として運転する.これにともない,盛岡で“はやぶさ”6号と“こまち”6号の併結を行ない,盛岡→東京間を“はやぶさ”・“こまち”6号として17両編成で運転する.
横浜支社では,特急“成田エクスプレス”7号の大船発車時刻を7:00に変更する.特急“踊り子”は停車駅の見直しにともない,一部区間で最大5分短縮する.特急“湘南”は2号・6号の所要時間を短縮する.
横浜線では,朝夕通勤時間帯において平日5往復,土休日7往復を根岸線に延長運転する.相模線では,早朝時間帯の海老名発を橋本発に変更し,夜間帯の海老名止まりを橋本まで延長運転する.南武線では,平日日中時間帯の快速電車の時刻を分かりやすくする.鶴見線ではE131系全8編成の投入が完了し,全線でワンマン運転を開始する.
八王子支社では,特急“富士回遊”を1往復増発(15号・32号)し,4往復とする.特急“あずさ”は,4・46・41・53号の編成両数を12両に増やす.平日早朝に八王子—東京間で運転している特急“はちおうじ”2号の八王子発車時刻を12分繰り下げる.早朝・深夜時間帯に成田空港から八王子まで運転している特急“成田エクスプレス”は,中央本線への直通運転を取りやめる.中央快速線は,立川駅を平日5:45〜6:45の間に発車する快速列車について所要時間を短縮する.青梅線・五日市線では,立川—武蔵五日市間の直通列車を増やす.八高線では,平日9時台後半のオフピーク時間帯に上り八王子行き1本を増やす.
水戸支社では,新たに常磐線 土浦—水戸間,いわき—原ノ町間のE531系5両編成で運転する列車において,ワンマン運転を実施する.土浦—水戸間では日中時間帯,いわき—原ノ町間ではすべての普通列車がワンマン運転となる.
千葉支社では,現行で255系またはE257系で運転している特急“しおさい”・“わかしお”・“さざなみ”について,特急“しおさい”はE259系6両,わかしお”・“さざなみ”はすべてE257系5両にそれぞれ変更する.あわせて,“しおさい”・“わかしお”・“さざなみ”の輸送体系を変更する.特急“成田エクスプレス”は,3・5号が新たに千葉駅に停車するほか,47・49・4号が佐倉駅に停車する.このほか,“成田エクスプレス”の特急料金・グリーン料金の価格を変更する.
秋田支社では,特急“つがる”の一部列車で停車駅を見直し,秋田—弘前・青森の各都市間を結ぶ所要時分を短縮する.また,速達性を向上させた特急列車の愛称を特急“スーパーつがる”として運転する.
詳しくは,JR東日本ニュースリリースに掲載されている.
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