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東京メトロ,南北線9000系8両編成の運転を12月16日から開始

東京メトロ,南北線9000系8両編成の運転を12月16日から開始

東京メトロでは,8両編成化工事を実施した南北線9000系1本について,2023(令和5)年12月16日(土)から営業運転を開始すると発表した.

東京メトロ,南北線9000系8両編成の運転を12月16日から開始

 これは,南北線における輸送力の増強を目的として,すでに営業使用されている9000系の計13編成(09編成〜21編成)に新造車を2両増結する工事を実施するもので,定員は882名から1200名へ輸送力が向上し,混雑緩和が見込まれる.

東京メトロ,南北線9000系8両編成の運転を12月16日から開始

▲新造の増結車の外観

 あわせて1995(平成7)年の運転開始から長らく経過している9000系(6両編成)の搭載設備を最新車両と同等水準に刷新する大規模改修を実施する.安全・安定性の向上として,車内セキュリティカメラを搭載する.大震災や災害などの発生時には,万一脱線した場合でも脱線を検知し,直ちに列車を自動停止させるシステムとして脱線検知装置を搭載する.

東京メトロ,南北線9000系8両編成の運転を12月16日から開始

▲新造の増結車の内観

 車内快適性の向上として,車いす・ベビーカー利用者や大きな手荷物のある乗客に配慮し,全車両にフリースペースを設置する.
 制御装置(VVVF)はフルSiC(シリコンカーバイド)素子,主電動機は全閉型高効率誘導電動機を採用することで,消費電力量を削減する.電源装置(SIV)では,消費電力が少ない場合に自動的に2台のうち1台を休止させ,もう1台で負荷を負担し,高効率の領域で運転する並列同期・休止運転方式を採用することで,編成全体の消費電力量を削減する.
 また,低損失化を図った新世代ハイブリッドSiC素子を適用し,キャリア周波数を高周波化することで,最新の車両に搭載された電源装置と比較して床面積40%削減,質量25%削減を実現し,省スペース化・軽量化を図る.

画像はいずれも東京メトロ提供

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