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六甲ケーブル,上下分離方式を導入へ

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六甲山観光は,第一種鉄道事業者として運営している六甲ケーブルについて,2024(令和6)年4月1日(月)に,六甲ケーブル事業に関する資産を阪神電気鉄道に承継し,第二種鉄道事業者として六甲ケーブルの運行・設備管理に特化すると発表した.あわせて,阪神電鉄が六甲ケーブルの設備を保有する第三種鉄道事業者となる上下分離方式を導入することについて阪神電鉄と合意した.
 これは,六甲ケーブルの将来にわたる安全性向上と安定的かつ継続的な事業運営を両立するために,資産の保有・維持・更新投資を阪神電鉄が担うこととするもので,六甲山観光を吸収分割会社,阪神電鉄を吸収分割承継会社とする吸収分割を行ない,六甲山観光の六甲ケーブル資産を阪神電鉄に承継する.これにより,六甲山観光は第二種鉄道事業者として六甲ケーブルの運行・設備管理などの運輸事業に特化する.
 上下分離方式は,阪神電鉄が六甲ケーブルの車両,軌道などの構築物,機械・装置,軌道敷などの土地,駅舎などの建物の資産を保有し,六甲山観光はそれらの資産を使用するために阪神電鉄に線路使用料などを支払い,旅客輸送を行なう.なお,六甲山上バスなどの旅客自動車運送事業については,引き続き六甲山観光が関連資産を保有し,運行する.
 今回の上下分離方式を導入にともない,鉄道事業法にもとづく許認可などについては,順次,国土交通省へ申請を行なう予定で,六甲山観光は第二種鉄道事業の許可,第一種鉄道事業の廃止届出を,阪神電鉄は第三種鉄道事業の許可,線路使用条件の認可などを申請する.

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