奈良県立磯城野(しきの)高等学校と近畿日本鉄道は,2023(令和5)年12月13日(水)に磯城野高校の生徒が校内で育てた農産物を西田原本駅から新王寺駅まで電車で運ぶ,貨客混載輸送を1日限定で実施すると発表した.
これは,2021(令和3)年9月から実施している「住むまち近鉄story」の一環として実施するもの.「住むまち近鉄story」は,「地域やそこで暮らす人々との共生」をテーマに,「“もっとずっと,親しまれ,愛され”,住まいとして選ばれる沿線でありたい」という思いから,沿線それぞれの地域が持つ多様な魅力を発掘し,地域住民と一緒に広く届ける取組である.
磯城野高校では生徒が栽培した農産物を校内直売所で販売しているほか,自動車で青果市場に運搬しているが,今回の貨客混載輸送では,朝に収穫した新鮮な農産物(トマト・フダンソウ・大根類など)を,西田原本9:49発→新王寺10:08着の電車で輸送し,新王寺駅周辺の3店舗に届ける.
これにより,磯城野高校は新鮮な農産物の提供・販売場所の拡大を,近鉄は旅客鉄道ネットワークを活用した貨客混載輸送の提供による新たな輸送需要の掘り起こしを図る.また,列車活用による商品輸送の効率化や安定・速達輸送,モーダルシフトによる環境負荷軽減により「SDGs」への貢献が期待されている.
画像:奈良県立磯城野高等学校・近畿日本鉄道提供