ロゴデザインについては「移動する楽しさ」をコンセプトとし，「移動」という言葉から「陸」「空」「海」を柄で表現するとともに，交通を連想させる青・黄・赤と中間色の紫の計4色で表現している．
　　「MOBIRY DAYS」では，スマートフォンに表示させたQRコードや新たなICカードを認証媒体とする「ABT（Account Based Ticketing）方式」を採用する．ABT方式は，認証媒体となるQRコードやICカードの固有のID番号と紐づいた利用者の情報をクラウドサーバ側で管理する．チャージ残高や定期券などの利用者の情報をクラウドサーバ側で保持・参照・更新し，機器側では高速な計算処理を行なわないため，システム全体の低廉化ができる．

▲スマートフォン画面のイメージ

　また，新乗車券システムではQRコードやICカードに加え今後多様な認証媒体にも対応することが可能になるため，ほかの交通手段や街中・旅先などでのさまざまなサービスとの連携も期待できる．
　サービス利用時はスマートフォンやパソコンから会員登録を行ない，クレジットカードまたは銀行口座を登録する．スマートフォンやパソコン，クレジットカード・銀行口座がない場合は，「MOBIRY DAYS」取扱窓口で会員登録を行なう．

▲「MOBIRY DAYS」用の新たなリーダー（読取機）のイメージ

　「MOBIRY DAYS」導入にあわせて，新たなリーダー（読取機）を車両に設置する．路面電車・バスを利用する際は，乗車・降車時に，スマートフォンに表示させたQRコードをリーダ（読取機）へかざすことで利用できる．スマートフォンがない登録者は，新たな専用ICカードを発行する．
　なお，定率割引，乗継割引など，基本的な現行の「PASPY」でのサービス内容についても引き継ぐほか，金額式定期券，特定日割引，バスの全扉乗降など，新たなサービスの導入も検討する．
　上記により会員は窓口へ来訪することなく，スマートフォンアプリ・会員WEBサイトから簡単に定期券の購入やチャージが可能となる．また，設定によりオートチャージ機能も利用できる．
　サービス開始に向け，専用WEBサイトも開設されている．サービス内容の詳細やサービス開始日は，後日決まり次第発表される．

画像はいずれも広島電鉄・日本電気（NEC）・レシップ 共同ニュースリリースから