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第22回「日本鉄道賞」の受賞者が決定
〜大賞は「相鉄・東急直通線プロジェクト」に〜

第22回「日本鉄道賞」の受賞者が決定

▲日本鉄道賞「大賞」受賞者一同(左から鉄道・運輸機構,相模鉄道,東急電鉄)  編集部撮影

 国土交通省は,独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構,相模鉄道,東急電鉄によるプロジェクト「新横浜線開業!つながる!相鉄線・東急線 ~総延長約250kmにおよぶ広域鉄道ネットワークの形成~」を第22回「日本鉄道賞」の大賞に決定したと発表した.

 相鉄・東急直通線は,コロナ禍による鉄道運営の困難の中でも着実に準備と建設作業が進められた結果,2023(令和5)年春のダイヤ改正で開業した.新横浜駅・新綱島駅の営業も同時に開始され,とくに,環状2号線・市営地下鉄直下に大規模な新横浜地下駅を設けたことや狭隘地で新綱島駅を施工したこと,既存鉄道施設を有効活用するために営業を継続しつつ進めた日吉駅や東横線高架下工事を実現したことなど,最先端技術と細心の注意により進められた建設工事は,秀逸と認められるとした.

第22回「日本鉄道賞」の受賞者が決定

▲国土交通省ニュースリリースから

 東横線で6社,目黒線で5社局,計17種にわたる相互直通車両を持つという複雑な条件のもと,安全かつ安定的な運行を実現するため,綿密な調整と訓練が不可欠であったが,課題を乗り越えて,7社局14路線の統合的な輸送ネットワークが実現した.また,新横浜駅での東海道新幹線との接続を考察したダイヤ上の工夫や,需要促進を図り認知度を向上するための努力も,令和時代の旅客目線の取組として顕彰に値するとしている.
 首都圏大ネットワークの重要な一部をなす広域の利便性の高い統合的列車運行が実現したことは,都市生活の質向上に向けた明るい未来を示すものとして,高く評価され,大賞の受賞に至った.
 このほか,日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞として,以下の企業・団体が受賞した.
●只見線利活用推進協議会
 ふたたび、はじまる。再会、只見線
●四国旅客鉄道株式会社
 公共交通ネットワークの四国モデル追求に向けた鉄道とバスの連携施策について
●東京地下鉄株式会社
 世界の鉄道関係者向けオンライン講座「Tokyo Metro Academy」開講 ~鉄道運営のノウハウと経験を世界に紹介!~
●日本放送協会,株式会社 NHK グローバルメディアサービス
 日本の鉄道の魅力を世界に発信!NHKワールドJAPANの英語番組「Japan Railway Journal」

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