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叡電,700系リニューアル車(711号車)を11月1日から運転開始

叡電,700系リニューアル車(711号車)を11月1日から運転開始

叡山電鉄では,700系711号車のリニューアル工事を進めているが,2023(令和5)年11月1日(水)から運転を開始すると発表した.

叡電,700系リニューアル車(711号車)を11月1日から運転開始

 おもに1両で運転されている700系は,叡山電鉄で初めて冷房装置を搭載した車両で,1987(昭和62)年7月の運転開始から30年以上が経過したため,順次リニューアルが実施されている.
 今回リニューアルされる711号車の外装は,深みのある緑色を基調とし,信仰と修行,そして生活の糧としてともに歩んできた比叡山の神秘的な森を表現している.

叡電,700系リニューアル車(711号車)を11月1日から運転開始

 座席シート柄は重なる木々を抽象化した散らし模様とし,2022(令和4)年にリニューアルした712号車との揃い感を強調している.
 また,京都らしさの演出として,座席の仕切りには,京都アンプリチュード株式会社と株式会社伊と幸の共創により,金銀の刺繍糸で伝統紋様を表現した「絹ガラス」を採用している.悠久の都を彩る四季草木(桜,撫子,糸菊,大王松)や,木立の杢目紋様,成長と実りを意味する葡萄唐草から,ご縁つながりを七つの宝にたとえる七宝に,渦が広がる波紋,仏教伝来と共に蓮を意匠化した宝相華紋まで,古来より人々の「想い」や「願い」を映す紋様を,薄絹に表し,合わせガラスに封入している.
 さらに,「SDGs」の取組として,車内の照明や前照灯・尾灯,行先表示器にLEDを採用することで省エネルギー化を図り,二酸化炭素排出を削減する.

叡電,700系リニューアル車(711号車)を11月1日から運転開始

 運転開始日の11月1日(水)は,修学院6:42発八瀬比叡山口行きの列車から運転を開始する.なお,翌日以降の運用は未定としている.
 運転開始を記念して,10月28日(土)開催される「第16回えいでんまつり」会場では「711号車リニューアル記念乗車券」を先行発売するほか,運転開始前日の10月31日(火)にはプレイベントとして,車両展示撮影会と貸切運転(定員制・先着順)が実施される.

※画像はいずれも叡山電鉄提供

ご案内:叡山電鉄ニュースリリース(PDFファイル)

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