東京都交通局は,東京都懸垂電車上野懸垂線(上野動物園モノレール)について,鉄道事業廃止届を国土交通大臣あてに提出したと発表した.
上野懸垂線は1957(昭和32)年12月17日(火)に開業した日本初のモノレールで,鉄道事業法にもとづいた交通機関として,恩賜上野動物園の東園—西園間0.3kmを結んでいたが,車両の老朽化により,2019(令和元)年11月から運転を休止している.
廃止予定日は,2024(令和6)年7月21日(日)としているが,届出後に関東運輸局長が届出に係る廃止の日よりも前に当該廃止を行なったとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認めた場合,廃止日が繰り上がることがあるとし,その場合はあらためて発表される.
東京都建設局では,2022(令和4)年11月に「恩賜上野動物園新たな乗り物の整備に関する基本方針」を策定し,恩賜上野動物園のさらなる魅力の向上と安全で快適な移動手段の確保を図るため,上野動物園モノレールの代替となる新たな乗り物を整備することとしている.新たな乗り物の整備については,乗り物(車両,柱などのインフラ部分含む)や乗り場(駅舎)の企画・設計・建設を担う乗り物整備事業者を企画提案方式の公募により選定する.
東京都交通局,上野動物園モノレールの鉄道事業廃止届を提出
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