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西武新宿駅で,翻訳対応透明ディスプレイの実証実験を開始

西武新宿駅で,翻訳対応透明ディスプレイの実証実験を開始

▲「VoiceBiz®UCDisplay」イメージ © TOPPAN INC.

西武鉄道は,2023(令和5)年7月10日(月)から,翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz®UCDisplay」の実証実験を開始すると発表した.

 「VoiceBiz®UCDisplay」は凸版印刷が開発したシステムで,NICT(情報通信研究機構)が開発した翻訳精度の高い国産翻訳エンジンを活用している.翻訳エンジンは日本語をベースとし英語を介さないため,日本語に強く,高い翻訳精度となる.
 音声翻訳では,日本語と英語,韓国語,中国語(簡体字),インドネシア語,タイ語,ベトナム語,ポルトガル語,ミャンマー語,スペイン語,フランス語,フィリピン語の計12の言語に対応している.
 物体を明瞭に捉えることのできる上下20度程度の「有効視野」内に顔と字幕が映る設計となっており,相手の顔と字幕の両方が同時に視野に入り,目線の動きを最小限に抑えた自然な会話が可能となる.

西武新宿駅で,翻訳対応透明ディスプレイの実証実験を開始

▲西武新宿駅での設置イメージ

 実証実験は,2022(令和4)年10月の水際対策緩和以降,急速に需要が回復しつつある訪日外国人観光客の対応に備えることを目的に,訪日外国人の利用が多い西武新宿駅の特急券売り場横で行なう.実験では,ディスプレイの活用方と有用性,特有単語の翻訳精度,対面でのコミュニケーションの有効性などを確認し,2023(令和5)年秋ごろの本格導入を目指す.
 本システムの導入により,外国語話者のスタッフを配置しなくても,訪日外国人観光客と駅係員の円滑な多言語コミュニケーションが可能となるため,スマートな駅運営が期待できるとしている.

写真はいずれも西武鉄道ニュースリリースから

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