鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
『鉄道ファン』2024年6月号
2024年4月19日発売
定価1250円(税込)
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2023年ブルーリボン賞・ローレル賞決定

JR東海HC85系量産車

写真:JR東海HC85系量産車  編集部撮影  名古屋車両区にて  2022-5-20(取材協力:JR東海)

鉄道友の会は,JR東海HC85系を2023年のブルーリボン賞に,京都市交通局20系を2023年のローレル賞に選定したと発表した.

 JR東海HC85系は,高山本線の特急“ひだ”や紀勢本線の特急“南紀”で使用されてきたキハ85系の置き換え用として開発された非電化線区特急用車両で,発電装置と蓄電池のハイブリッドシステム車両として国内最高速の120km/hを実現している.
 ハイブリッド車両ながら,各機器を小形化・一体化して床下に配置し,屋上は空調機器など最小限の機器のみとしている.エンジンは1両あたり1台とキハ85系の半数とし,燃費の向上,環境負荷の軽減,車両内外の騒音低減が図られている.
 会員による投票で最多の支持を獲得し,選考委員会も多くの観点からブルーリボン賞にふさわしい最も優秀な車両であると評価された.

京都市交通局 20系

写真:京都市交通局20系  編集部撮影   竹田車両基地にて  2021-8(取材協力:京都市交通局)

 京都市交通局20系は地下鉄烏丸線開業時に導入された10系1・2次車の置き換えを目的に開発された車両で,第1編成は2022(令和4)年3月26日(土)から運転を開始した.
 バリアフリー化と多言語案内表示などのインバウンド対応を行なうとともに,外観・内装デザインに京都の伝統産業素材・技法が採用されている.
 公営交通事業者の通勤車という制約の中で,市民参加によるデザイン策定や多目的スペースの設置,バリアフリー,多言語案内表示などのインバウンド対応,車両内外デザインでの伝統産業品との協創など完成度が高く,最新技術と京都らしさをあわせ持つ優れた車両であることが評価された.

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