JR東海は,2023(令和5)年6月1日(木)から,関西本線 名古屋—亀山間で315系3000番台(4両編成)の営業運転を開始すると発表した.
315系3000番台については,2023(令和5)年1月から車両側面に設置されたカメラを用いて,さまざまな条件下でのモニタの視認性を検証するとともに,最も適切なカメラの画角やモニタの表示方法を検証している.あわせて,ドアを閉めた場合などにおいて,列車に接近した人物などを画像認識技術で自動的に検知し,運転士に通知する技術の検証を行なっている.
これまでの試験運転では,実態通りに乗客の利用状況を再現することが難しく,画像認識技術を検証するためのデータ量が限られることから,6月1日(木)以降の営業列車で,さまざまな時間帯や天候における実際のホーム上の状況を撮影する.これにより,より多くのデータを蓄積することでAIに学習させ,検知精度の向上を図る.営業運転開始時は,データの蓄積が目的であり,運転台モニタ・音などを使用した検証は行なわない.
なお,本検証で用いる画像は,乗客の接近などを検知する画像認識技術の確立に向けた検証を行なうための撮影であり,特定の個人を識別するものではないとしている.また上記の安全度を高める方策を検討しつつ,3両以上の編成でもワンマン運転を導入していく.
一部画像はJR東海ニュースリリースから