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特集 新幹線最前線2025
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東武,2023年度の設備投資計画を発表

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲N100系「スペーシア X」

東武鉄道は,2023(令和5)年度に鉄道事業において総額377億円の設備投資を行なうと発表した.

 車両については,沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアの観光需要喚起を目的に,2023(令和5)年7月15日(土)から新形特急N100系「スペーシア X」2本の営業運転を開始する.運転開始にあわせて,浅草駅・東武日光駅を改修する.さらに2024(令和6)年度の導入に向けて,引き続きN100系2本の車両製作を進める.
 佐野線・小泉線・桐生線で運用する車両として,10050型(7本)をリニューアルする.

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲前方障害物検知システム検証試験のようす

 大師線における添乗員付き自動運転(GoA3)の導入に向け,引き続き前方障害物検知システムと地上センサの検証を行なうとともに,車両の設計業務を実施する.走行中の車両の乗車率や車内温度,走行パターンなどのデータを把握し分析する「Remote」については,引き続き500系,60000系への導入を進めるとともに,新たに東上線で運転している50000系への導入を開始する.
 列車に線路や電車線の状態を検測する装置やカメラを使用したモニタリング装置を搭載することで,施設の状態を管理できる「施設状態監視システム」については,検測・モニタリング装置を製作する.AI活用による,線路や電気施設の最適な更新時期を解析する「施設データ管理システム」については,導入に向けたシステムの構築工事を実施する.

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲七里駅橋上駅舎の完成イメージ

 駅設備の改良では,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の北春日部駅・花崎駅・加須駅と東武野田線(東武アーバンパークライン)の新柏駅で,駅舎のリニューアルを実施する.同じく東武野田線(東武アーバンパークライン)の七里駅については,さいたま市の支援のもと橋上駅舎化が進められているが,2023(令和5)年度内の供用開始が予定されている.

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲獨協大学前駅ホーム柵(可動式)

 ホーム柵(可動式・固定式)については,2035(令和17)年度までの「鉄道駅バリアフリー料金制度」の届出整備期間において「優先整備駅」を定めており,整備済みの駅を含め計85駅を整備する.
 ホーム柵(可動式)については,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)五反野・谷塚・草加(3・4番線)・新田の各駅で整備が完了する予定で,伊勢崎線(東武スカイツリーライン)小菅・梅島・西新井・草加(2・5番線)・蒲生・越谷(1・4番線)と,東上線 東武練馬・下赤塚・成増の各駅で工事に着手する.
 また,ホーム柵(固定式)とホーム監視装置の設置については,野田線(東武アーバンパークライン)新柏・鎌ケ谷・馬込沢の各駅で整備が完了する予定で,野田線(東武アーバンパークライン)の六実・塚田の各駅で工事に着手する.
 ホーム柵(可動式・固定式)の整備対象外の駅についても,エレベータの新設や洋式化を含む駅トイレリニューアル,発車案内表示器の新設,ホームと車両乗降口の段差・隙間の縮小,内方線付き点状ブロックの設置,誘導用ブロックのJIS対応化などのバリアフリー化を対象の駅で実施する.

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲とうきょうスカイツリー駅付近 工事状況

 伊勢崎線(東武スカイツリーライン)のとうきょうスカイツリー付近の高架化については,引き続き下り線高架橋工事を行なう.春日部駅付近の高架化については,東武スカイツリーライン上り線の仮線工事を進める.竹ノ塚付近の高架化については,引き続き引上げ線高架橋工事や側道の復旧,高架下整備を進める.

東武,2023年度の設備投資計画を発表

▲とうきょうスカイツリー駅付近 工事状況

 野田線(東武アーバンパークライン)清水公園—梅郷間で進められている連続立体交差化工事については,引き続き野田市駅部の高架橋工事を進め,2023(令和5)年度中の新駅舎の供用開始と2面4線化を目指す.
 東上線大山駅付近の連続立体交差化工事については,工事着手に向け設計業務などを進める.このほか,高架橋・橋りょうの耐震補強など自然災害への備えの強化や,70000系への車内防犯カメラ設置,踏切の安全性向上,線路保守用車両の更新改良を進める.
 電車がブレーキを使用した際に発生する回生電力をさらに有効活用するために「電力回生インバータ装置」を,対象の変電所に導入する.2023(令和5)年度は,西新井変電所とふじみ野変電所で運用を開始するとともに,新たに栃木変電所,板橋変電所,若葉変電所,森林公園変電所への導入に向け準備を進める.

画像はすべて東武鉄道のニュースリリースから

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