リニューアルにあたっては，「新幹線パーサーのありたい姿」を考慮に入れながら，実際に制服を着用している全パーサーの意見を集約した上で，パーサーなど約30名からなる「新制服プロジェクトチーム」を立ち上げ，約半年間，丁寧に議論を重ねてデザインなどを決定した．

　グリーン車サービスを行なうパーサーとして，乗客への接遇にふさわしい，上質感，上品さが感じられる洗練されたデザインとし，季節に応じた身だしなみとなるよう，合服と合服着用期間を設定する．山陽新幹線の車内で乗務員が一体となってサービス向上に取り組めるよう，JR西日本のコーポレートカラーを差し色として使用する．

　車掌業務の一部（改札業務・お身体の不自由な方の介助，異常時対応など）を担当するにあたり，乗客に安心感・信頼感を感じられるデザインへリニューアルし，車内での幅広い業務に対応しやすい動きやすさ，使いやすさを考慮する．シワになりにくく，柔軟性，通気性に配慮した素材を採用し，パーサーの携帯品を身体に負担が少なくスマートに着用・収納できるものとする．
　また，「SDGs」に配慮し，環境にやさしいウール混素材やリサイクル糸を使用した素材を使用する．なお，現行制服の廃棄方法はマテリアルリサイクル（新たな製品の原料として再利用する）を予定している．

写真はいずれもJR西日本提供