京都府福知山市では,2023(令和5)年夏のオープンを目指して建設中の福知山鉄道館について,愛称・ロゴを決定したと発表した.
福知山鉄道館は,建物の老朽化などにより2018(平成30)年3月末をもって休館している福知山鉄道館ポッポランド(1号館)を,福知山城公園親水広場内に移転し,歴史継承などや観光誘客の拠点となる施設として建設が進められている.
愛称は,応募があった95件の中から,福知山市在住の児島雄介さんが考案した「フクレル」に決定した.愛称には,福知山市のこれからの観光や未来への期待が「膨れる(=フクレル)」という意味が込められている.
ロゴデザインもあわせて発表され,愛称とともにロゴデザインの応募があった24作品(21名)の中から,京都府綾部市在住の大槻未優さんのロゴマークデザイン案が採用された.コンセプトは「過去と未来」で,福知山の鉄道の歴史,ポッポランドの歴史の象徴である蒸気機関車をモチーフに,車両がレールの上をまっすぐに走り,これまでの歴史と,これからの福知山の鉄道の未来を照らしていくようすを表現している.デザイン案をもとに補作・調整を行なうとともに,ロゴマークと合うよう「フクレル」の文字デザイン(ロゴタイプ)が市により作成された.
市による選考では,「幅広い世代が分かりやすく,親しみを持てるか」(適合性),「施設の個性・特性が表現されているか」(独自性),「グッズなどで扱いやすさ,展開しやすさ」(汎用性・展開性)の視点と,子育て・観光などの関係団体,市民公募委員で構成する福知山鉄道館企画会議や,展示制作にかかるデザイン業者からの意見も踏まえて決定した.
愛称・ロゴは今後,福知山鉄道館の外壁などに館名称として表示するほか,パンフレットやポスターへの掲載,オリジナルグッズなどに使用される.
画像:福知山市提供