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JR西日本,北陸本線 敦賀—金沢間の廃止届出書を国土交通大臣に提出
〜IRいしかわ鉄道が申請した鉄道事業再構築実施計画も認定〜

JR西日本683系リフレッシュ工事施行車

写真:JR西日本683系リフレッシュ工事施行車  松本洋一撮影  金沢総合車両所にて  2015-9-25(取材協力:JR西日本)

JR西日本は,鉄道事業法第28条の2にもとづき,北陸本線(金沢—敦賀間)の廃止届出書を国土交通大臣へ提出したと発表した.

 北陸本線は,米原—金沢間を結ぶ,全長176.6kmの路線であり,JR西日本が1987(昭和62)年4月に日本国有鉄道から第1種鉄道事業を承継し運営してきた.金沢—敦賀間については,北陸新幹線(金沢—敦賀間)の開業と同時に,JR西日本から経営を分離することが決定している並行在来線であることから,同区間の廃止届出書を提出した.

JR西日本W7系

写真:JR西日本W7系  編集部撮影  白山総合車両所にて  2014-6-22(取材協力:JR西日本)

 廃止予定日は,2024(令和6)年春ごろの北陸新幹線(金沢—敦賀間)開業予定日としており,以降は第三セクター鉄道の「ハピラインふくい」(敦賀—大聖寺間),IRいしかわ鉄道(大聖寺—金沢間)がそれぞれ路線を引き継ぐ.
 また,国土交通省は,IRいしかわ鉄道などから申請のあった鉄道事業再構築実施計画について,国土交通大臣が2023(令和5)年2月28日(火)付で認定を行なったと発表した.
 この認定によりIRいしかわ鉄道は,北陸新幹線(金沢—敦賀間)の開業にともないJR西日本から経営分離される並行在来線のうち,大聖寺—金沢間における鉄道事業のみなし許可を受け,新幹線開業と同時に旅客鉄道事業を経営できることとなる.変更に際し,鉄道線の運営に必要な鉄道施設・鉄道用地・車両については,開業時にJR西日本からIRいしかわ鉄道に対して有償譲渡する.計画期間は,2023(令和5)年7月1日(土)から2034(令和16)年3月31日(金)までの約11年間としている.

JR西日本,北陸本線 敦賀—金沢間の廃止届出書を国土交通大臣に提出

 この計画は,独立行政法人 鉄道・運輸機構による出資が位置付けられていることから,諸手続きを経た上で,鉄道・運輸機構による出資が受けられることとなる.これは,石川県,IRいしかわ鉄道,国土交通省,鉄道・運輸機構,JR西日本で構成される「北陸新幹線(金沢・敦賀間)の開業遅延にともなう並行在来線石川県区間の影響軽減連絡調整会議」において,北陸新幹線(金沢—敦賀間)の開業遅延による並行在来線石川県区間の影響軽減措置として,IRいしかわ鉄道は,同法にもとづく鉄道・運輸機構からの出資などによる支援を受けることとしていた.

特記以外の画像は国土交通省の報道発表資料から

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