国立大学法人東京藝術大学と京成電鉄では,旧博物館動物園駅の3D撮影をもとに制作したVR空間「デジタル ハクドウ駅」を,2022(令和4)年12月16日(金)から公開している.
これは,東京藝術大学が進める「デジタル上野の杜」と「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」の連携プロジェクトの一環として,2004(平成16)年に廃駅となった旧博物館動物園駅をデジタルアーカイブしたもの.両者は,京成エリアの魅力向上や文化・観光の振興を図ることを目的とした「連携・協力に関する包括協定」を,2017(平成29)年6月に締結しており,旧博物館動物園駅の3D撮影に京成電鉄が協力し,その撮影データをもとに東京藝術大学が製作した.
オンライン上で旧博物館動物園駅を体験できるだけでなく,一般公開されていないエリアにも入れるため,懐かしのペンギンの壁画やアナウサギも見ることができる.また仕掛けも用意されているため,「デジタル ハクドウ駅」によるタイムトラベルも楽しめる.
「デジタル ハクドウ駅」は,東京藝術大学のページで閲覧可能で,Cluster版とVRChat版の2種類を公開している.
旧博物館動物園駅は,2018(平成30)年4月に鉄道施設として初めて「東京都指定歴史的建造物」に選定され,現在は,上野「文化の杜」新構想において,上野エリアにおける新たな文化拠点としての役割を担っている.
画像はいずれも東京藝術大学・京成電鉄 共同ニュースリリースから