鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
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2024年4月19日発売
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JR西日本,大阪駅(うめきたエリア)開業にともなう列車の運行体系などを発表

JR西日本271系

写真:JR西日本271系  松本洋一撮影  近畿車輛株式会社本社にて(取材協力:JR西日本・近畿車輛株式会社)

JR西日本では,2023(令和5)年春の大阪駅(うめきたエリア)開業とエリア西側を縦断している東海道本線の支線(約1.7km)の地下化に関連し,開業時の運行体系などを決定したと発表した.

JR西日本,大阪駅(うめきたエリア)開業にともなう列車の運行体系などを発表

▲大阪駅(うめきたエリア)について

 新大阪から大阪環状線に至る線路(東海道本線支線)の一部を移設・地下化することにともない,大阪駅の近接地(うめきたエリア)に大阪駅の一部として新たな地下ホームを設置する.大阪駅(うめきたエリア)には「うめきた地下口」を,大阪駅西側エリアに「西口」の改札口をそれぞれ設置し,両改札口は,エレベータ・エスカレータを備えた改札内連絡通路で接続する(鉄道ニュース12月6日掲載記事参照).

JR西日本287系「くろしお」

写真:JR西日本287系  編集部撮影  近畿車輛株式会社 本社にて  2011-8-4(取材協力:JR西日本・近畿車輛)

 この地下ホームには,これまでは大阪駅に停車していなかった特急“はるか”・“くろしお”が停車する.特急“はるか”は上下各30本,特急“くろしお”が上下各18本停車し,関西国際空港や和歌山方面とのアクセスがさらに向上する.なお,一部の“くろしお”は,西九条駅に停車していたが,大阪駅(うめきたエリア)開業後は通過に変更する.
 また,京都方面から大阪駅に向けても,新たに特急“はるか”・“くろしお”が利用可能となり,特急“サンダーバード”などのほかの特急とあわせて,通勤などで大阪駅へ向かう利用機会が増える.
 このほか,2022(令和4)年に特急などで実施した「すわっていこかキャンペーン」を,2023(令和5)年春も実施する.これは,特急“はるか”・“くろしお”が大阪駅(うめきたエリア)地下ホームに新たに停車することを記念し,発売中の「J-WEST チケットレス」に,期間限定で「J-WEST チケットレス 390」を新規設定し,一律390円で発売する.

JR西日本,大阪駅(うめきたエリア)開業にともなう列車の運行体系などを発表

▲おおさか東線乗り入れ区間及び輸送体系

 おおさか東線(新大阪—久宝寺間)の列車についても,「大阪駅(うめきたエリア)」まで乗入れを開始し,おおさか東線の普通列車上下各67本と,「直通快速」上下各4本が大阪まで乗換なしで運転する.
 新大阪—奈良間で運転している「直通快速」については,「大阪駅(うめきたエリア)」まで直通するとともに,新たにJR淡路へ停車する.これにより,朝夕時間帯の乗車機会が増え,平日の通勤・通学,休日のにおける利便性が向上する.また,使用車両については,現在の7両編成から座席数の多い8両編成クロスシート車両に変更する.

JR西日本,大阪駅(うめきたエリア)開業にともなう列車の運行体系などを発表

▲線路切換工事区間の概要図

 大阪駅(うめきたエリア)開業に向け,2023(令和5)年2月11日(土祝)の夜から13日(月)の早朝までの間,新大阪—西九条間内の2ヵ所で線路切換工事を実施する.
 この工事にともない,2月12日(日)は終日,特急“はるか”の全区間・全列車と,特急“くろしお”の京都・新大阪—天王寺間の全列車で運転を取りやめる.“くろしお”については,天王寺折返しとし,和歌山方面は運転する.この運休にともなう振替・代行輸送は実施しない.なお,上記の“はるか”・“くろしお”を除く列車については,通常どおりの運転を行なう.

一部画像はJR西日本提供

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