東京地下鉄(東京メトロ)と東急建設は、2020(令和2)年1月に移設した銀座線渋谷駅移設工事が,一般社団法人 日本建設業連合会主催の「日建連表彰2022 第3回土木賞」を受賞したと発表した.
これは、一般社団法人 日本建設業連合会によって2019(令和元)年に創設された表彰制度で,土木分野の「土木賞」と建築分野の「BCS賞」によって構成される.
「土木賞」は,施工プロセスの視点を重視しており,この移設工事では,鉄道営業線大規模改良工事において,計画・設計の初期段階から3Dモデルを導入し,プロジェクト全体での情報共有の簡素化と,建設生産プロセスにおける受発注者双方の業務効率化・高度化を図ることを目的とした3D情報マネジメントBIM/CIM(Building Information Modeling,Construction Information Modeling/Management)を活用.日本有数の繁華街である渋谷の中心で、周囲を商業ビルなどに囲まれた狭隘な立地条件のもと,同位置で鉄道営業しながら旧構造物を撤去し新構造物を構築した点や,土木だけでなく,軌道・信号・通信・電力の工事関係者、新ホームに必要な建築駅設備・駅員・乗務員と協議,合意形成を行ない,BIM/CIM,VR技術を駆使して限られた時間内に難しい条件での工事を成し遂げた点が評価された.
工事については,日建連コンテンツ「けんせつのチカラ」でも紹介されている.
画像はいずれも東京メトロ提供