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東武,自動運転に必要な障害物検知システムの検証試験を開始
〜大師線での検証運転を目指し,日光線などの営業列車に仮設搭載〜

東武鉄道20400形

写真:東武鉄道20400形  南栗橋車両管区春日部支所にて  編集部撮影  2018-7-19(取材協力:東武鉄道)

東武鉄道では,鉄道の自動運転(GoA3)の実現に向けた検証の一環として,2022(令和4)年11月1日(火)から,日光線(南栗橋—東武日光間),鬼怒川線(下今市—新藤原間),宇都宮線(新栃木—東武宇都宮間)を走行する20400型1編成に,「前方障害物検知システム」を仮設搭載し,検証試験を開始すると発表した.

 鉄道は一般の交通と隔てられた専用敷地内の運行が前提であるものの,自動運転の実現のためには,総合的な安全性の確保が必要であり,東武鉄道ではこれまで,車上カメラ・検知センサ(LiDAR)を統合した前方障害物検知システム(以下,本システム)の車両搭載を検討するため,訓練線での検証試験を実施してきた.

東武,自動運転に必要な障害物検知システムの検証試験を開始

▲前方障害物検知システム搭載車両と前方障害物検知システム

 今回は,検証をより実用化の段階に進めるべく,日立製作所と共同で,営業列車の一部の車両に本システムを仮設搭載し,運行時間帯や天候等の環境の変化に応じた障害物の有無と,その位置を正確に検知するための試験を開始する.なお,営業列車は通常と同様に,運転士による操作で運転する.
 鉄道の自動運転(GoA3)の実現に向けては,同試験を継続し,データを蓄積することで,障害物検知性能の向上を図るほか,国土交通省による「鉄道における自動運転技術検討会」のとりまとめ内容を踏まえつつ,そのほかの課題解決に向けても検証を進めるとしている.

一部画像は東武鉄道ニュースリリースから

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