京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは,自転車を解体したり折りたたむことなくそのまま列車内に持ち込める「丹鉄サイクルトレイン」の運転を開始すると発表した.
海の京都エリアは,海岸線の絶景が長く続くサイクリングロードがあり,日本三景の天橋立や由良川橋梁,伊根の舟屋群,夕日ヶ浦,久美浜湾など数々の絶景スポットが広範囲に広がっており,サイクリングイベントが開催されるなどサイクリストにも人気のエリアとなっている.また近年では健康志向の高まりや環境への配慮から,自転車や公共交通の利用がすすんでいる.
通常,列車への自転車の持込みは,自転車を解体または折りたたんで専用袋に入れることで可能となっているが,「丹鉄サイクルトレイン」は事前予約制で,自転車をそのまま列車内に持ち込み,車内に設置された積み込み可能エリアに自転車を固定できる.これにより,非日常のサイクリングや観光を楽しめるほか,沿線地域在住者の日常の外出や買い物,子ども連れの外出などにも利用できる.料金は無料で,乗車区間の運賃のみで持ち込むことができる.
運転日は,2022(令和4)年9月10日(土)から2023(令和5)年2月28日(火)までで,年末年始と車両検査日は運転しない.対象列車は,西舞鶴10:37発→豊岡12:49着と豊岡13:00発→西舞鶴15:00着の2本で,西舞鶴,宮津,天橋立,夕日ヶ浦温泉,豊岡の5駅を利用対象駅とする.なお1列車あたりの利用可能台数は,4台としている.
予約は,乗車駅の発車時刻までに丹鉄サイクルトレイン予約ページで受け付ける(要WILLER会員登録:無料).利用日当日は,乗車区間の切符を購入し,乗車駅で切符と予約確認書(スマホ画面または印刷したもの)を提示する.
画像はいずれもWILLER TRAINS提供