阪急,「鉄道バリアフリー料金制度」を活用した設備整備を実施へ

阪急1000系

写真:阪急電鉄1000系  編集部撮影  西宮車庫にて  2013-11-22(取材協力:阪急電鉄)

阪急電鉄は,持続的にバリアフリー設備の整備と更新を進めるため,「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用した料金設定と整備計画を定め,国土交通省近畿運輸局に提出したと発表した.

 神戸高速線・天神橋筋六丁目駅を除く阪急線86駅での,おもなバリアフリー設備の整備状況は,エレベータ・スロープの設置によりバリアフリー化されている駅が84駅(整備率約98%),車椅子用トイレの設置駅が83駅(整備率約97%),エレベータ設置駅が68駅191基,エスカレータ設置駅が42駅250基,可動式ホーム柵設置駅が2駅(十三駅3・4・5号線,神戸三宮駅)となっている(2022年8月3日現在).
 また,最新形車両の1000系・1300系では,扉の開閉予告装置や車内案内表示器の設置,車椅子スペースの拡大を図っており,そのほかの車両においても,リニューアル工事にあわせて,各設備の導入を進めている.また,2020(令和2)年度からは,車両の乗降口の位置を視覚障がい者に知らせるための誘導音が鳴動する機能を順次導入している.

阪急,「鉄道バリアフリー料金制度」を活用した設備整備を実施へ

▲可動式ホーム柵(十三駅3号線ホーム)

阪急,「鉄道バリアフリー料金制度」を活用した設備整備を実施へ

▲エレベーター(西院駅)

 今後のバリアフリー設備の整備は,2040(令和22)年度末ごろまでに,全駅にホーム柵(可動式または固定式)を設置するよう進める.春日野道駅は,2022(令和4)年度中にバリアフリー設備の整備を完了する予定で,中津駅はエレベータの設置などによりバリアフリールートを確保するとともに,可動式ホーム柵を整備し,全駅のバリアフリー化を目指す.
 現行運賃への加算額については,神戸高速線を除く阪急線全線を対象に,大人普通券では10円,通勤定期券では1ヵ月380円・3ヵ月1080円または1090円,6ヵ月2050円または2060円を加算し,全額をバリアフリー設備の整備費に充てる.なお,通学定期券は対象外とし,小児旅客運賃は,鉄道駅バリアフリー料金加算後の大人普通券の半額とする.料金制度の活用は,2023(令和5)年4月1日(土)からの予定で,鉄道駅バリアフリー料金を加算した運賃については,公式WEBサイトなどで発表する.

一部写真は阪急電鉄ニュースリリースから