京都市交通局では,烏丸線の新形車両20系について,2022(令和4)年6月21日(火)竹田15:17発の列車から,第2編成の営業運転を開始すると発表した.
第2編成では,第1編成同様,伝統産業をより身近にし,業界全体の振興に繋げたいという伝統産業関係者と,京都らしい地下鉄車両としたい交通局の双方の思いから,2ヵ所の「おもいやりエリア」の展示スペースにそれぞれ「京仏具」(2132号車)と「京焼・清水焼」(2832号車)を飾り付ける.
「京仏具」については,京都市に所在する国宝の指定を受けた仏像を題材にレリーフ(浮彫り)をアート作品として親しみやすいデザインで製作し,説明パネルとあわせて展示する.
「京焼・清水焼」については,必要な時にレンタルできる安価な定額制サービスの新ブランドを紹介するとともに,新ブランドの特徴である,商品サイズを規格化しつつ多種多様な色彩と陶磁器表面に描く絵により表現された,バリエーション豊かな皿を説明パネルとあわせて展示する.
「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については,有職文様である「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに,第2編成では機敏に走る地下鉄をイメージし,左右方向に動きを持たせた新たなデザインとなっている.
「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」は,第2編成において「京の催し」をテーマとし,「舞踊(ぶよう)」(春),「祇園祭」(夏),「月見」(秋),「まねき上げ」(冬)をモチーフとしたデザインとなっている.
運行ダイヤの詳細は,京都市交通局のページにも掲載されている.今後は,2022(令和4)年秋に第3編成の営業運転を開始する予定で,2023(令和5)年度から2025(令和7)年度までの各年度に2編成ずつ,合計9編成が導入される.
一部画像は京都市交通局ニュースリリースから