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長良川鉄道で公共交通向けソリューション「stera transit」を導入 〜Visaのタッチ決済による運賃収受を開始〜

長良川鉄道で公共交通向けソリューション「stera transit」を導入

長良川鉄道と三井住友カード,レシップ,QUADRAC,ビザ・ワールドワイド・ジャパンは,長良川鉄道の列車内において,公共交通向けソリューション「stera transit」を導入し,Visaのタッチ決済による運賃収受を開始した.

長良川鉄道で公共交通向けソリューション「stera transit」を導入

▲キャッシュレス運賃収受器「LV-700」設置イメージ

 列車内には,レシップ製のキャッシュレス運賃収受器「LV-700」が設置されている.「LV-700」は,小形で防滴性能を備え,耐久性,メンテナンス性に優れていることから,鉄道車両内の設置において,乗客の利便性,事業者の運用,維持管理が容易となる.「LV-700」はすでに運用されているワンマン運転車両用の運賃収受機器と連携できるほか,クレジットカードなどのカード決済だけでなく,FeliCaやQRコード決済にも対応できるため,今後のさまざまなキャッシュレス決済への拡張性も期待されている.
 また,QUADRACが提供する交通決済クラウドサービス「Q-move」と接続して決済処理を行なうため,安心・安全でスピーディーな運賃決済が可能で,利用者の乗降履歴は降車後,すぐに「Q-move」WEBサイトで確認できる.

長良川鉄道で公共交通向けソリューション「stera transit」を導入

▲交通決済クラウドサービス「Q-move」の利用画面イメージ

 Visaのタッチ決済は,対応の端末にタッチ決済対応のVisaカード(クレジット・デビット・プリペイド)またはスマートフォンなどをかざすだけで,サインや暗証番号の入力も不要(一定金額を超える支払を除く)で,スピーディーな支払いができる.海外では広く普及しているほか,国内の公共交通機関では18道府県24プロジェクト(本件含む)が進行中で,幅広いシーンで拡大している.
 決済プラットフォーム「stera」は,キャッシュレス導入に際した課題を解決するため,三井住友カードが,GMOペイメントゲートウェイ・GMOフィナンシャルゲート・Visaと共同で構築した事業者向け決済プラットフォームで,「stera transit」は「stera」の決済プラットフォームと国際ブランドの非接触決済「タッチ決済」を活用した公共交通機関向けソリューションである.
 現金・事前チャージの必要がないという消費者の利便性向上に加え,感染症予防対策やインバウンド受け入れ環境の整備,地域のキャッシュレス決済促進など,交通分野にとどまらない幅広い効果も期待されている.また,「stera transit」の技術は,MaaSやスマートシティの認証基盤としても活用できるとしており,今後も,全国各地で導入が予定されている.

写真・画像はいずれもビザ・ワールドワイド提供

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