奈良県川西町と近畿日本鉄道は,リニューアル工事を行なっていた橿原線 結崎駅の駅舎と駅前広場について,2022(令和4)年6月5日(日)の始発から供用を開始すると発表した.
デザイン監修は,川西町出身の建築デザイナー・川西康之氏によるもので,新駅舎と駅前広場をトータルで設計した.「川西町らしい駅・まち」をキーワードに「フューチャーセッション」開催による住民参加形の取組や,能舞台を模したウッドデッキと本物の古墳とのコラボレーション,「小さな居場所と大きな集まり」を両立させた空間配置,伝統建築「大和棟」をモダンに表現した駅舎の建築など,多岐に渡って川西町の独自性を全力で発揮している.
新駅舎は面積が93.75平方メートルの地平駅舎で,バリアフリー適合スロープを上下ホーム各1ヵ所に設置し,大和西大寺方面のホームには待合室が設置されている.
駅前広場は,佐々木塚古墳を保存活用するとともに,観世能楽発祥の地である結崎にちなみ,能舞台を模したウッドデッキを整備するなど,川西町の玄関口にふさわしい,人が集うにぎわいづくりの舞台となる.
結崎駅の完成を記念して駅前広場では,6月5日(日)に川西町在住者と川西町若手課「〜結(むすび)〜」のメンバーが中心となり,学生による生バンド演奏,ビニール傘アートのワークショップや近鉄の制服を着用した子ども向けの撮影会などのオープニングイベントを実施する.駅前広場では今後も地域の魅力を発信するイベントを開催するとしている.
写真・画像はいずれも近畿日本鉄道提供