JR東海では,「N700S」を2023(令和5)年度から2026(令和8)年度にかけて19編成導入すると発表した.
2023(令和5)年度に2編成,2024(令和6)年度に7編成,2025(令和7)年度に7編成,2026(令和8)年度に3編成をそれぞれ導入する予定.
今回導入される「N700S」では,車いすスペースのコンセントの位置を利用しやすい高さに変更する.あわせて,車いす利用者が多目的室に乗車した場合に,車いすのままでも景色を楽しめるよう,窓の位置を変更する.
「N700S」では,廃車となる新幹線車両の車体に使用されているアルミ部材をリサイクルし,内装部品の一部に使用しているが,さらにアルミの選別工程を確立することで,強度が求められる新製車両の車体材料として使用するための信頼性・品質を確保した.これにより,新幹線で初めて車体の一部に再生アルミ部材の使用が可能となった.再生部材の使用により,車体に使用するアルミを製造する際の二酸化炭素排出量を約2%,1編成あたり50トン削減する.
今後は,新幹線車両のアルミ部材のリサイクルをさらに進め,適用範囲を広げるなど,さらなる環境負荷の低減に取り組むとしている.工事費は,車両製作費用,補修部品の費用などとして約1140億円としている.
一部画像はJR東海ニュースリリースから