
写真:JR東海315系 編集部撮影 神領車両区にて 2021-12-3(取材協力:JR東海)
住友理工は,同社の鉄道車両用防振ゴムが,JR東海の在来線通勤形電車「315系」に採用されたと発表した.

▲鉄道車両用防振ゴム(軸バネ円筒積層ゴム)
鉄道車両用防振ゴムは,鉄道車両の台車部分に取り付けられ,走行中の振動を低減する部品.住友理工の防振ゴムは新幹線をはじめとした国内外の鉄道車両に採用されている.315系ではこのうち,軸バネ円筒積層ゴムとリンク用のブッシュの採用が決定した.本製品は蓄積した製品実測データの集約と実物モデルでの解析・シミュレーションをもとに,予測精度を大幅に上げ,耐久性が向上している.
住友理工は,1960年代半ばから鉄道車両用防振ゴム事業に参入しており,半世紀以上にわたる実績と最新のゴム材料配合技術により,新規ゴム材料を開発している.今回の製品により,これまで以上に,乗客の快適な移動に貢献するとともに,耐久性の向上で,コロナ禍における鉄道関係者のメンテナンス作業の軽減にもつながるとしている.

▲車両下部の台車に組み付けられた製品(赤色四角部分/JR東海提供)
一部の写真は住友理工ニュースリリースから